1970年代前後のアメリカでは、コカイン摂取は、ベトナム帰還兵や裕福な 白人層の「娯楽」として用いられるようになった。特に、シリコンバレー を代表とするハイテク関連企業の技術者や、その家族がコカインをしばし ば用いていたとされる。1980年代に入り、コカインの供給量が増え、その 路上販売価格が下がると、コカインの摂取は貧しい人々や若者にも広がる ようになり、深刻な社会問題として表面化している。