>  2010/09/25 (土) 20:54:40        [qwerty]
> > http://misao.on.arena.ne.jp/c/up/misao049254.jpg
> その写真には、わりに顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を
> 調べる事が出来たのであるが、額は平凡、額の皺も平凡、眉も平凡、眼も平凡、
> 鼻も口も顎も、ああ、この顔には表情が無いばかりか、印象さえ無い。特徴が無いのだ。
> たとえば、私がこの写真を見て、眼をつぶる。既に私はこの顔を忘れている。
> 部屋の壁や、小さい火鉢は思い出す事が出来るけれども、その部屋の主人公の顔の
> 印象は、すっと霧消して、どうしても、何としても思い出せない。
> 画にならない顔である。漫画にも何もならない顔である。眼をひらく。
> あ、こんな顔だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。
> 極端な言い方をすれば、眼をひらいてその写真を再び見ても、思い出せない。
> そうして、ただもう不愉快、イライラして、つい眼をそむけたくなる。
>  所謂「死相」というものにだって、もっと何か表情なり印象なりがあるものだろうに、
> 人間のからだに駄馬の首でもくっつけたなら、こんな感じのものになるであろうか、
> とにかく、どこという事なく、見る者をして、ぞっとさせ、いやな気持にさ
夢野久作?(;´Д`)

参考:2010/09/25(土)20時54分05秒