2010/09/28 (火) 02:25:17        [qwerty]
○これを口に出して言う人は少ないですが、ホントはみんな分かっていることだと思います。
尖閣諸島をめぐる今回の日中の喧嘩は、「落ち目の紳士」と「上り目のヤクザ」の勝負ですから、
もとより紳士の側の勝ち目は薄い。紳士は体面を守らなければならないが、ヤクザは何でもやれますからね。
なおかつこの紳士、ゆくゆくは当のヤクザの懐を当てにしなければならない立場であったりする。

(なにしろ先週訪れた熊本城でさえ、観光客の3人に2人は中国人でしたから。それにしても彼らは、
何が面白くて西南戦争の展示物を見ているんでしょうねえ)。

○今までなら日本には、アメリカという「ヤクザ紳士」の強い味方がありました。
かんべえ流に言えば、「ジャイアンとスネ夫の友情関係」というやつですね。
ところが昨今の日米同盟は、「喧嘩が弱くなったジャイアンと、お金のなくなったスネ夫」状態。
ということでヤクザ紳士も最近は、本気でヤクザに対抗してはくれません。
自分のことで手一杯ですから。しかも日本で民主党政権ができてから、この友情関係もかなりヒビが入ってしまった。

(もっとも、クリントン国務長官の口から、「尖閣諸島は日米安保の対象の範囲内」という言質が得られたのは
上出来でした。共和党政権は安心なんですが、民主党政権はときどきこれをネグりますからね)。

○日本国内には、「ヤクザ紳士は嫌いだが、ヤクザが威張るのは平気」な人が少なからずいて、
そういう人たちが今の民主党政権を作っていたり、支持していたりする。でも、そこそこ責任ある立場に立てば、
「ヤクザ紳士を味方にしてヤクザに対抗する以外にない」ことは自明なんだろうと思います。
何しろ世界中が財政難で軍縮を急いでいる中で、あそこだけは軍事費毎年二桁増ですから。
これがあと10年続いたらどういうことになるか。マジで怖いじゃありませんか。

(一方で、「自分はヤクザとホットラインを作った」「自分ならヤクザと腹を割った話ができる」とか言って、
政権への返り咲きを狙う人もいるようですから、懲りてないですねえ、ホント)。