向かい合い、ポーズを決める。もうこの時点で俺の頭の中では粋な言葉が渦を巻く。 まずはお手並み拝見と行こうじゃないか。 俺「男なら決めてみせようズリ戦扱いて盛って燃え尽きるまで」 30秒くらい間が空いて、 奴「辺境の発展場にて再開し変わりし姿に涙するかな」 …こいつ、まさか親父か?俺はチンポをしまい、謝り始める。 俺「鏡かと見まごう程の我が父の男姿に萎み行く竿」 父「何年も帰省もせずに心配す親の心も子は知らずなり」 そのうち俺の方は言葉が続かなくなってきた。一気呵成に親父は連発し、責める。 父「三十路過ぎ未だセンズる子の姿孫の笑顔は夢のまた夢」 父「すぐにでも連れ戻したい実家まで一人息子の行く末案じ」 俺はとうとう「お、お、おあぁぁ…」と、声にならないうめきを上げて逃げ出してしまった。 どうやらこの勝負、俺の負けのようだな!さすがだぜ、親父!