理樹と来々谷自身も二人が付き合っているという事実を忘れそうになっている。 繰り返される6月20日で、雪が降り積もる中二人は最後の恋人としての時間を過ごす。 そして、ついには何もかもがなかったことになってしまった。 それから――。時は初夏。来々谷は誰か名前も思い出せない人をずっと待ち続けている。 終わり。