ぼくは、東京学芸大学附属高校で、1年生380人で男女半々で、当時100人くらい東大に入っていた国立の附属で、 和仁陽という同級生が2,3年にいたんです。ぼく達の学年で、共通一次が全国一位で、1000点中981点をとり、 この和仁陽が優秀の男の一つの基準です。和仁は、早く大学入試を終わらせて、ドイツ語の文献を読みたいと 言っていた男です。高校の卒業文集の彼のタイトルは「ラテン民族における栄光の概念について」でした。(笑) ネタでなくて本当なんですよ。高三の11月ぐらいに、学芸大学の駅で本を読んでいるので、 「和仁、何を読んでるんだ」と言ったら、「受験勉強で時間がないから、こういうときぐらい本を読まないと 精神の平静が保たれない」と言って、英語で書かれたイギリスのエリザベス一世の伝記を読んでいたんです。