会社更生手続き中の日本航空の稲盛和夫会長は8日、東京都千代田区の日本記者クラブで講演し、 民主党政権について、「現在の体たらくに落胆している。こんなつもりで支援したわけではなかった」と述べた。 稲盛会長は、自民党の一党支配を崩す2大政党制が必要との持論から、私費で新聞に意見広告を出したり、 03年の民主・自由両党合併にも尽力するなど、民主党の支援者として知られてきた。 だがこの日の会見では、民主党について「真の民主主義確立のために支援してきたが、これも民主主義の結果」と皮肉り、 「この後、新しい政治体制ができるのでしょうが、静観します」と突き放した。