オフの主催者は暗い倉庫の真中で立ち尽くして待っている そこにエンジンの咆哮が響き強烈なライトが主催者を舐める 倉庫に入ってきたバイクはブレーキターンで横を向き止まる 男が乗っている 「来たぜ」 そこに笑い声が響く 倉庫の上からだ 2F通路のフェンスのところにまた別の男のシルエットがあった 「俺はとっくに来ていた」 そこにザーッという音が聞こえる事に全員が気づいた パレットに詰まれた小麦粉の袋から小麦粉が流れ出していた 袋のなかから男が這い出してくる 「あーしんどかった」