>  2011/03/04 (金) 19:19:18        [qwerty]
> > キュゥべえは宇宙人である。
> > 生命体の感情をエネルギーに変換する技術を開発して
> どうせこういう話にするんなら
> 「あの大阪万博は凄かった。僕たちの"事業"のなかでも一番の成果だったよ」
> っていう話にして、いきなり"1970年代"ってテロップくらい流せばいいのにと思ったよ
> この二千年代に感情のエネループがどうのこうのってもう現代劇としてはお粗末すぎる
> 貴殿等も覚えておいてほしい
> もしも感情の高ぶりというのがあったとしたなら
> それは日本では大阪万博を指していうのだと
> 今の時代が見えるものすら見ないふりする時代だとするならば
> あの頃は見えないものすら見えるつもりの時代だったのよ

「ねえ、ちょいとそこの貴女。どうだい女鼠小僧というのは……」
「キューベエくん。君はまだ恨みや妬みの感情に興味を持つているのかい」
鏡に向かつて予行練習をしている僕に後ろから声をかけてきたのは幼少のみぎりより同期のベー太だつた。
僕らはこの地球に派遣されたメンバーでも先遣隊に選ばれたエリイトの一員同士だつた。
エリイトだった、と過去形なのは今でなく当時も同様で、僕らは成績的に劣る所があつたのでこの日本というやうな辺境に派遣されたのだつた。
「ベー太くんか。せめて僕の邪魔だけはしないでおくれよ。僕はこの星で直ぐに殊勲を挙げて凱旋したいんだ」
実のところ僕は自分の境遇に不満を抱いていてね。どうして僕のやうな才能がこんな土人の地に埋められねばならぬのか。
なあに三ヶ月もあれば本部も僕の待遇を見直すだろうさ。といふ自信もあの頃はまだあつた。
「はは、済まないね。しかし君は女好きだなあ。どうしても女子にこだわるんだね」
「君はバカか。男に生まれて早熟の実を味わわないことには生きてる意味もないよ。君は膣の味というものを知つているかい」
僕はこのベー太という男が嫌いだつた。内心バカにしていた。
こんな奴が同期だから僕がこんな待遇になるのだといつも思つていた。

参考:2011/03/04(金)18時48分02秒