テリーやバーンと会う機会は次第に減っていき、たまに学校の入口ですれ違うだけの顔となった。 時と共に友達も変わり、レストランの客のように入れ替わっていった。 人づての話では、バーンは高校を出てすぐ結婚し4児の父となり、製材所で働いているそうだ。 テディは眼と耳のせいであこがれの軍隊に入ることが出来ず、刑務所ぐらしの後、今はキャッスルロックで働いている。 クリスは希望通り町を出た。私と同様進学コースに進んだ彼は、持ち前の頑張り精神で大学の門を突破、弁護士にまでなった。 先週彼はファーストフードのレストランに入った時、目の前で男達が言い合いを始め、独りがナイフを抜いたのを見て止めに入った。 彼らしい行為だが、運悪く喉を刺され、ほとんど即死だったという。 クリスとはもう10年以上も会っていなかったが私は彼を忘れることはないだろう。 私は自分が12歳の時に持った友人に勝る友人をその後持ったことはない。誰でもそうなのではないだろうか。 友情は永遠のものだ。