あいつらが帰った途端 眠気が訪れる。 物置かソファーか見分けがつかないものに横たわる。 そういえば最近女を抱いてない。 大ヒット作家というわけでもない俺に会いにくる馬鹿げた女どもがいる。 最初に来た女は聞いたこともない田舎から来たおめでたい奴だった。 泣き出して気に障ったので殴って追い出した。 次に来た奴は漫画家相手なら誰でも股を開く公衆便所だ。 こいつもアザができるほど殴ってやった。 そして今 定期的にやってくる変な女がいる。 こいつは良く判らない。 こいつには手を上げた事がない。 いつも連絡がつかない。突然やってくる。 そろそろ現れてもいい頃なのだが。(続く)