理化学研究所と高輝度光科学研究センターは29日、兵庫県の播磨科学公園都市に建設していた 自由電子レーザーが完成し、愛称を「SACLA(さくら)」に決定したと発表した。 さくらは全長約700メートルで、ほぼ光速まで加速した電子を18台の磁石装置で蛇行させて位相をそろえ、非常に明るいレーザーを生み出す。 理研によると、今月23日の電子ビーム実験で、ほぼ計画通りの約78億電子ボルトのエネルギーまで電子を加速、 厚さ2mのコンクリート壁に8mmの穴を貫通させることに成功した。