一昨年、34歳で死去した作家、伊藤計劃さんの小説「ハーモニー」の英訳版が23日昼(日本時間)、 アメリカのSF賞、フィリップ・K・ディック賞の特別賞に選ばれた。 早川書房によると、日本のSF小説が欧米の文学賞を受賞するのは初めてだという。「ハーモニー」は、 病がほぼ消滅した医療社会の矛盾を描く逆説的ユートピア小説。伊藤さんはがん闘病中の2007年に 「虐殺器官」でデビューし、2年後に他界。昨年「ハーモニー」が日本SF大賞を受賞するなど死後も評価を高めている。