2011/05/01 (日) 09:39:04        [qwerty]
記事の2段目に放射線量が書かれています。イラン・ラムサール、ブラジル・ガラパリ、インド・ケララ、中国・陽江の4地点です。
3段目に「このうち広州に近い陽江には7万人が住み、その半数以上が10世代以上にわたって住み続けている。」とあります。
この部分は、確かに報告書にもそのように書いてあります。

が、調査の対象となったのは「同じ場所に二世代以上住んでいる漢民族系の住民に限定して行いました。」ということです。
記事にかいてある「その半数以上が10世代以上にわたって住み続けている。」ことは全く関係ないのですw。

騙しのテクニックですね。
高い自然放射線を長年(10世代以上)浴びている人々に対して調査したけれども、対照地域の人とガンの死亡率では大差なかった=
高い放射線を浴びても大丈夫!と騙すわけです。

ところで、調査対象となった「二世代以上の漢民族系」ですが、二世代の概念がはっきりしません。多分、「親・子がいる世帯」=二
世代という意味ではないでしょうか?
何となく、この辺に大きなごまかしがあるような気がします。実は時間の概念が欠落しているようなのです。
また、何故、漢民族系としたかについても、報告書では説明がありませんでした。
推測ですが、原住民(漢民族系以外)だと、都合の悪い結果がでる可能性があるからかも知れません。

インドの報告では、「男性に見られた肺がん発生の増加と女性における甲状腺がんの高い発生率で、これについては、さらに検討が必
要です。子宮頸がんは乳がんに比較して低率にもかかわらず、この集団では子宮頸がんと乳がんの発生率がほば同じレベルでした。」
と高い発生率について報告しています。

しかし、ここでも、「初期の断面分析では、がんの全体の発生率は両地域(ケララと対照地域のこと)で変わらないことが示されてい
ます。」と文章で書かれているだけで、具体的な根拠は示されていません。

実は、この報告書ではイランのラムサールについても結果が書いてありまして、「対照地域との比較では、高自然放射線地域で(がん
による)死亡率が少し高いでした。」と書いてあります。