どろろ 2005/10/01 (土) 22:05:47        [qwerty]
2
ベローネ学園教室
一人席に座ってうつむき、独り言を呟くほのか
「アイツは女王と言えど今は正式なベローネ学園の生徒。殺せば事件になる事は間違いない‥‥いや、行方不明なら…
 確かアイツは茜さんの家で暮らしてるはずよね。茜さんにはアイツの事なんて言ったんだったかしら?
 とにかく茜さんには適当な言い訳をしておけばいいわね。いや、行方不明なら言い訳なんかしなくても…」
「ほのか…なに、してるミポ?」
「え?あぁ、ザケンナーを皆殺しにする計画を立ててるのよ。
 なにか行動を起こすときは綿密な計画を立てる事が何よりも大切なのよ、ミップル。」
ミップルをポケットから取り出さずに会話するほのか
「一つ…言う事があるミポ…」
「なに?」
「なぎさは変身したまま、その、死んで…しまったから…だから、ほのかはこれからは一人でも変身できるミポ…」
「そう。ありがとうミップル。
 そういえばこいつらがいたんだわ…仮にもあいつは女王よ?女王を殺したとなると私はただでは済まないかも…いや」
ほのか、顔を上げる
「私の事はどうでもいい、どうなっても構わない。大切なのはアイツの死。今はそれだけを考えていればいい。
 ごめん、なぎさ…おかしな事言ってしまったわね…。あぁ、なぎさ‥‥‥」
唐突に涙を流すほのかに話しかける勇気のあるクラスメイトがいない事は
ほのかにとっては幸運な事であった