駿河湾だけ単独で東海地震が発生した過去の記録は無いため、21世紀半ば~ 後半に発生すると予測されている次の東南海・南海地震と連動して起きるの ではないかとの説は1970年代からあった。1976年8月23日の第34回地震予知 連絡会会合で浅田敏(当時:東大教授)は、「部会各委員によると、駿河 湾は独立で地震はおこさないという意見もあり、そうだとするとつぎの地震 は100年後かもしれない。10年以内に地震がおこるか、100年後かをいまのと ころ地球物理学的には決定できない」と報告していた(『地震予知を考える』 茂木清夫:著、岩波新書、p125)。しかし、もしかしたら東海地震だけが明 日にも単独で発生する可能性は否定できないと言うことで対策が進められて きた。