2011/05/20 (金) 17:34:15 ◆ ▼ ◇ [qwerty]世界を見ますと、自然の放射線が高い地域は幾つもありますが、そこに実際に人が住んでおられて
疫学調査ができるところは大体3つか4つぐらいではないかと思います。その一つがイランのラムサール地域でございます。
ラムサール条約で有名なラムサールです。私たちは、自然放射線、大体ラドンとそれ以外(主にγ線)を
合わせて2mSvくらいを1年間に浴びております。その半分がラドン以外であります。このスライドのおじいさん、
60~70歳位ですが、この方の住んでおられる家、特にベッドルームでは、私たちが自然に浴びている放射線の
大体200~300倍のγ線を浴びています。致死量は大体4Svとか5Svとか、それぐらいかと思いますが、
この方がベッドルームで少なくとも一生の1/3の時間を過ごしているとして、一生で7から8Svの線量を浴びていると推定されます。
ですけれども、隣に立っている私と比べてどっちが若いかわからないかもしれないぐらいお元気なわけです。
ということで、放射線は、一度に浴びる場合と何回にも分けて浴びる場合ではどうも影響が違いそうだということが、
このおじいさんがこうやってピンピンされておられることからも推測されるわけです。
ただ、これは1例だけの話でございますので、これでどれだけのことが申せるかということはもちろんございます。