芝居がさほど上手くない前田敦子をメインに据え、池松壮亮、西田尚美、大泉洋といった 実力派が脇からサポートする布陣はアイドルドラマのセオリー。 主演に求められるものは技量ではなくオーラであり、 下手さも極まればインパクトとなる。なので、これはこれでいい。 しかし、この脚本の酷さは一体どうしたことか。 この映画、ドラッカーは何の役割も果たしていない。 現在の監督(大泉洋)は前任の監督から話を聞いて投手(瀬戸康史)の悩みを知り、 その他のナインが密かに抱える不満は、療養中の夕紀(川口春奈)が聞き取り調査。 もうひとりのマネージャー(峯岸みなみ)は、終盤までただオロオロしているだけ。 スポ根に難病モノをプラスし、AKBを主演にすれば客は入るだろう。 しかし、所詮は「月曜ドラマランド」である。 劇場のスクリーンであっちゃんを観たいんだというファンにのみお勧め。