漢方の生薬にある「斑猫」は、名前は同じでもかなり縁遠いツチハンミョウ科のマメハンミョウやミドリゲンセイなどを指す。 これらは非常に強いカンタリジンという毒性成分を含み、 国外では実際に暗殺に利用された例がある。 しかし、日本では江戸時代の初期に渡来した『本草綱目』を訳した際の間違いで、 ハンミョウ科のものがそれだとされてしまった。 そのため、実際にハンミョウ科の昆虫の粉が忍者などが暗殺用の毒薬に使われたとも言われる。 特に種としてのハンミョウはその鮮やかな色彩も相まって、 いかにも毒がありそうに見えるのも、このような誤解の一因でもあろう。 そのため、ハンミョウに毒があるとの誤解は長く残り、 今も結構な知識人にもこの誤解を持つ人がいるという[1]。 ハンミョウ科の昆虫には実際には毒はない。ただし大顎で噛まれるとかなり痛いので、注意しなければならないことに変わりはない。 らしい(;´Д`)