2011/06/04 (土) 18:46:57 ◆ ▼ ◇ [qwerty]おもちゃ
昭和30年代。売春防止法が制定され肩身が狭くなっていく業界、京都の置屋が舞台です。
主人公のトキコは貧乏な家の娘。 舞妓になるため、舞妓になる修行のため、置屋で働く小遣い娘でふ。
4年の修行を経て、一人前の舞妓になり店出し/ミズアゲするまでの、 トキコの青春を描きまふ。
芸妓さんや舞妓さんの舞台裏を描きまふ。脱シンデレラシンドローム的なメッセージムービーでふ。
華やかさの裏に 秘められた人間ドラマでふ。重いテーマでふ。あけすけな表現をすれば売春宿の小遣い娘。
それでもやはりトキコは1人の女の子。同級生の 彼に恋もしますし、早くお金を稼いで家族を
楽にさせてあげたい、なんてことも思うわけでふ。青春の葛藤でふ。青春との決別でふ。
性を売る商売ゆえ、何種類もの涙が頬を伝っていきまふ。そこに金が動いても、こころ対こころです。
LowRESでふ。彼女を大切に思う 周囲の人間が流す涙、その涙が、トキコを舞妓にさせる為だなんて、
彼女のミズアゲの為、売春の為だなんて、悲しいじゃないでふか。 切ないでふ。
そりゃお風呂あがりにお茶漬けだって食べたくなりまふよ。大泣きしましたとも。
店出しの日の玄関先の小路、震えましたとも。 ハリウッド映画のエンディングに負けないくらいの
お見事なシーンでふ。感動でふ。プロ魂での枕もとの笑顔。大人の女でした。立派でした。
音楽(天野正道)も最高。本来ならばドロ沼であるべき性のドラマを、なんなんだろうこの爽やかと切なさ。
セット1つにしても、映像効果にしても、 さすが東映さん、底力を感じまふ。
のんちゃん評価 1000おざぶとん