1989年ニュースキャスターの筑紫哲也氏が「ニューヨークの街も多分屠殺 場だね」と番組で発言した。当時、公の場で使われる差別的な言葉が問題 となっていたため(批判的な意味で言葉狩りとも呼ばれた)、氏は「屠殺場」 という言葉の使い方が不適切であったとして翌日謝罪した。しかし、一部 の屠場労組から抗議があり、部落解放同盟も加わっての糾弾会が行われた。 『新・差別用語』(汐文社、1992年7月。ISBN 4-8113-0132-3)によれば、 その糾弾会は大変激しいもので、「人格が破壊されかねない」ものであった とされる。