>  2011/06/12 (日) 20:11:16        [qwerty]
> > それよりその事件前まで蛇は地を這う生き物ではなかったらしい(;´Д`)どんな生き物だよ
> ケツアナコワレトルだな

「俺は……」
翼ある蛇が、言った。
口の構造が変化している為、やっと人の言葉とわかる声であった。
「俺は、もう、人に戻らなくていいのです。人でない俺には、もう、生き甲斐もいらないのです」
翼ある蛇の眼から、涙が零れていた。
翼ある蛇はゆっくりと、ジャングルの中に向かって歩き出した。
「御門……」
久能は、その名を呟いた。
しかし、後は追わなかった。
翼ある蛇は、答えなかった。
ゆっくりと、ジャングルの中に、足を踏み入れてゆく。
その姿が、闇の中に消えた。
「御門君。待っているよ」
薬師丸法山の声が、闇の中に響いた。
暫く、翼ある蛇が、ジャングルの下生えを揺らす音が響いていたが、やがて、その音も消えた。
ジャングルの中に、静寂が戻ってきた。

参考:2011/06/12(日)20時03分40秒