東日本大震災の被災者を支援しようと、三重県伊勢市の伊勢神宮が神社本庁(東京都渋谷区)に送った米5トンのうち2トンが、 福島県などに送られず、神社本庁の職員らが自宅に持ち帰っていたことが20日、分かった。 神社本庁によると、各県の神社庁を通じ、5トンのうち宮城に2トン、岩手に1トンを送った。残る2トンは 福島県などに送る考えだったが、福島県神社庁からは、被災者が何度も移転していることなどを理由に 「送るのをしばらく待ってほしい」と返答があり、神社本庁は「米が腐る可能性がある」と判断し、職員らに持ち帰らせたという。