2011/07/18 (月) 18:09:23 ◆ ▼ ◇ [qwerty]第94話「死者の書」Page Turner
セントラルパークで、人気バンド"マルーン5"の野外ライブが行われていた。
熱狂したファンの喧嘩を警官が鎮圧していると、ボディーペイントをした1人の女性が
倒れて死亡する。彼女の名前はライザ。警官が撃ったソフト弾が喉に命中し、
気管を圧迫したことが死因かと思われた。しかし、検視でボディーペイントを落とすと、
頬の赤い発疹や脱毛などの放射線汚染の症状が見られる。検視にあたっていたシドも倒れ、
ICUの隔離病棟に運ばれてしまう。捜査官たちは、防護服に身を包み、ライザの遺体を調べる。
すると、高い放射性濃度が検出され、急性放射線中毒が死因と判明。放射性物質は
危険度の高いタリウムであることがわかる。まず、ボディーペイントアーティストが疑われ、
スタジオが取り調べられるが、放射性物質は検出されない。その頃、2人目の被害者が見つかる。
映画監督のダンテが映画祭中に倒れ、死体にはライザと同じ頬の発疹と脱毛が…。
しかし、2人には接点がなかった。彼の宿泊していたホテルを調べると、ズボンの中の金属片から
高い放射性濃度が検出される。衣服から汚染されたメモ書きも発見。金属片は書籍の盗難防止用の
ICタグであることがわかり、被害者の2人は同じ本に触れたのではないかと疑われた。
図書館が調べられ、特別蔵書の『チベットの死者の書』から高い放射性濃度が検出される。
2人がこの本を閲覧していたことが分かり、2人の前に閲覧していたプラムという男が容疑者として浮上。
ダンテのメモ用紙に書かれていたのがプラムの住所であることもわかる。しかし、プラムの家からは
何も検出されず、仏教徒のプラムが死生観をダンテに教授していただけだったことがわかる。
ある弁護士の男が、以前に図書館で司書をしていた妻の死因も被曝だったのではないかと訴えてくる。
遺体を掘り起こして調べたところ、やはりタリウムが検出されるが、ライザやダンテのように
皮膚から被爆したのではなく、放射性物質を飲んで被爆していたことが判明。
その頃一緒に働いていたワグナーが容疑者としてあがる。その男は家で自家製の原子炉を作っていた。
しかし、男のラボからはタリウムは検出されなかった。結局、『死者の書』の付着していた赤色顔料が決め手となり、
夫の犯行であったことがわかる。病気の妻の看病に疲れ、妻にタリウムを飲ませて殺害したのだ。
その後、当局を訴えて賠償金をせしめるために、本にタリウムを塗り新たな被害者を作ったのだった。
生死をさまよったシドは無事に回復し、仲間たちが病室にあつまり回復を祝う。