2005/10/08 (土) 14:21:08        [qwerty]
異性と付き合った事が無い 理系大学生・大学院生の過半数 乏しい人生経験 

「何とかして」 
 人生経験の調査に、「生まれてから一度も異性と付き合った事が無い」と答えた理系大学生 
・大学院生が過半数にのぼることが、川村学園女子大の斎藤哲瑯教授(教育社会学)の調査で 
分かった。過去に「異性と会話した」「家庭教師以外のアルバイトをした」ことのない学生も 
四割強。いずれも前回調査(平成十二年)より未経験者が増え、過去最悪。斎藤教授は「誰かが 
研究室の外に理系学生を引っ張り出さなければ、人並みの恋愛経験もできず、寂しい人生を送る 
ことになる」と危惧(きぐ)を抱いている。 
 調査は今年六月、関東・東北の理系文系学生三千二百八十八人を対象に実施。その結果、人並み 
の恋愛経験や異性の友人が居ない理系学生が、市部の学生で52・6%、郡部でも45・9%に 
のぼった。 
 ほかにも「友人と遊んだ事がない」理系学生は市部で60・7%、郡部でも49・4%▽ 
「土日に家族以外と会話する事はない」理系学生は市部55・3%、郡部48・8%-など、 
人生経験の貧困さが目立つ。 理系学生の経験の貧困さは社会生活の中だけにとどまらず、日常 
生活でも「家事は全て親にやってもらう」49・8%▽「自分の服を洗濯したり干したことが 
ない」43・6%▽「包丁やナイフで果物の皮をむいたことがない」21・5%-と続く。 
 年齢の違う人と触れ合う機会がなかったり、お手伝いもしないなど、衣食住すべてで日常体験 
が不足している、今の理系学生像が浮き彫りになった。 
 一方で、人生経験が多い文系学生は、生活経験も豊かな上に「これからの自分の生活に希望が 
持てる」「人生が楽しい」と答える割合が高い傾向にあり、多様な経験と生活の満足度に関連性 
が見られるという。 
 斎藤教授は「研究室旅行や実験といった“行事”ではなく、日常の中でちょっとした自然現象 
に目を配ることが大切。生活体験についても同様で、お手伝いをさせたり、地域の人と触れ 
合ったりして、日常の中で経験できるよう、親が配慮すべきだ」と訴えている。