どろろ 2005/10/09 (日) 22:19:11 ◆ ▼ ◇ [qwerty]10
郊外の空き地
変身したひかりとほのか
「来ないんですか?ほのかさん」
「‥‥」
「‥‥ではお望み通りに」
(ほのかさんの事だから、きっとなにか企んでるわ。ナイフの一つや二つ持ってたって不思議じゃない。
いや、それよりもなにか薬品のような物を使ってくるかもしれない。酸とかかしら。とにかく何かを持ってるのは確かよ。
彼女には攻撃を繰り出す隙を与えてはいけない‥‥ベストなのは背後を取ることだけど、上手くいくかしら‥‥
‥‥いや、絶対にできるわ。私は最強よ、誰も私には勝てないわ‥‥)
ほのかに向かって走り始めるひかり
「私に勝てる人なんて!‥‥え?」
ピンと張られた糸が足に掛かっている
「あ‥‥」
爆発音と共にひかりの足下から土が炸裂し、煙が上がる
倒れ込むひかり
「随分と呆気なかったわね、ひかり?」
倒れているひかりに向かって歩くほのか
「何か言ってたようだけど。私に勝てる人なんて、なんですって?」
「‥‥」
「自分を過信しすぎなのよ。はっきり言ってあなたは弱いわ。
あと、確かに何を思ったかなんて私は興味ないわ。どういう理由があろうと‥‥」
ひかりのすぐそばまで近付くほのか
「あなたはここで死ぬのよ」
「そんな訳ないじゃない」
「!?」
ひかりが両足をほのかの首に掛け、地面に叩きつける
仰向けに寝ているほのかに素早く跨り、マウントポジションを取るひかり
「さっきはちょっと驚いちゃいました、よ!」
喋りながらほのかの頬を拳で殴るひかり
「対人地雷なんてどうやって仕入れたんですか?」
同じ場所を殴られ、口から血を垂らすほのか
「まさか、作ったんですか?」
「‥‥ええ」
立ち上がるひかり
「役に立たなくて残念でした、ね!」
横腹に思い切り蹴りを入れるひかり
「ほら。足、全然平気なんですよ?こんなこともできますよ」
その場でジャンプして一回転し、ほのかの腹にギロチンドロップを決めるひかり
「ぐ‥‥」
「悔しいですか?ねえ、悔しいでしょう。血を吐いてますよ?こんなに強くなってると思いませんでした?」
ひかりが立ち上がり、再び横腹に蹴りを入れようとすると
繰り出された足を受け止めて掴むほのか
「あ」
そのまま投げ飛ばされるひかり
「あなただけは‥‥絶対に許さない!!」
ひかりが着地すると再び地面が爆発し、煙が上がる
今度は倒れずに立ったままのひかり
「だから効かないって‥‥」
煙で姿を隠しながら素早くひかりの背後に回り、延髄にハイキックを入れるほのか
「ぐあ」
「まだよ!」
素早く体を返し、倒れるひかりの顔面にソバットを叩き込むほのか
「う、ぐ‥‥」
仰向けに倒れるひかり
「今のは効いたでしょ?ねえ」
ひかりの腹を思い切り踏み抜くほのか
「ぐああ!」
「ほら、形勢逆転よ。ひかり、あなたが負けるの」
「そうかな」
「!?」
ほのかが振り向くとサーキュラスが立っている
「サーキュラス‥‥どうやって、ここへ‥‥」
「前回の事もあって多少不安だったのでな。手下にお前を尾行させていたのだ」
ほのかに視線を移すサーキュラス
「光の使者よ、残念だが今夜死ぬのはお前の方だ」