(前回からのつづき) (鈴木)千尋の抜き手は男達の急所を次々と捕らえていった。 私が手を出すまでもなかったよ。武装練金で培われた良い動きだった。 ただまぁ警察沙汰はゴメンだったし、その時はとりあえず二人で逃げたんだ。 ───喧嘩慣れしてますね。 逃げる事も、時に戦いそのものを避ける事も私は大事だと思う。 しかしこういう業を身に纏ってるとなかなかそうもいかないのかもな。 ───ご自分でも手が早いと思われますか? 競演男優を喰うときの森川智之よりは早くないよ(笑 (月刊『秘伝』 斎藤千和インタビューより)