2011年6月から7月にかけて、インターネットバンキングでの不正利用事件が発 生しています。警察に約10の金融機関から被害相談や届出が出されていると報 道されるなど、事態の深刻さを受け、IPAでも8月に緊急対策情報※1として注 意喚起を行いました。 この不正利用事件は、「SpyEye(スパイアイ)」というウイルスの感染被害 で起こった可能性が考えられます。それは、SpyEyeウイルスに、日本の銀行を 不正利用する機能が含まれていたためです。 IPAでは、SpyEyeの一種 (v1.3.45)を入手し、解析を実施中です。今のところ全ての解析を終えてい ませんが、ここでは、現時点で判明している解析結果を基に、SpyEyeとはどの ようなウイルスで、感染するとどのような動作をするのかを示すとともに、被 害に遭わないための対策を紹介します。