>  2005/10/10 (月) 16:43:35        [qwerty]
> いい話してよ

  ボリビアの首都ラパスのエル・アルト国際空港は、標高4050mの
  台地上にあります。そこでの空気密度は地上の3分の2程度しかありません。
  そもそも飛行機というものは揚力+推力で空を飛ぶわけですが、この揚力を生
  むのは空気の抵抗力であるわけです。空気密度が3分の2ならば、同じ翼の面
  積では3分の2の揚力しか発生しません。
  したがってエル・アルト空港への着陸は「このスピードで着陸するの?」と思
  うほど速く、ランディングの瞬間も通常の3-4割増しぐらいの衝撃を伴いま
  す。
  逆にエル・アルト空港から離陸する時には、通常の倍ぐらいの距離を走る必要
  があります。実際、離陸距離が短いことで知られる727が4000mぐらい
  走らないと離陸できません。(海抜0mなら1500mぐらいで離陸できるの
  です!)
  一般的に国際空港の滑走路長は3000m程度が標準とされていますが、エ
  ル・アルト空港の滑走路は5000mもあります。
  飛行機の方も特別誂えで、たとえばアメリカン航空のマイアミ-ラパス便に使
  われている757は、降着装置と高揚力装置(フラップ)が強化されており、
  ノーマルタイプの757は使えないそうです。航空母艦に着艦する海軍機の降
  着装置が強化されているのと同じ理屈です。
  ヒコーキマニアならずとも、一度は離着陸を経験する値打ちありです。

参考:2005/10/10(月)16時39分53秒