2011/09/15 (木) 03:30:36 ◆ ▼ ◇ [qwerty]9月16日に発売される adidas Originals CAMPUS 80s for XLARGE® です。
『ブランドルーツに深く関わる、あの名作をトリビュートブランド設立20周年
という記念すべき年を迎えた、ストリートウエアのパイオニア的存在「XLARGE®」。
そんなブランドが今秋、遂にあの名作キックス"CP"との共演を実現させた。
スウェードアッパーとブルーチャー(外羽根)デザイン、ヘリンボーンパターンの
ユニットアウトソールを組み合わせた「adidas」が誇るバスケットボールシューズのロングセラー
それが"CP"である。1976年に発行された雑誌『POPEYE』創刊号にも掲載された"TOURNAMENT"を継承する形で
'80年代初期にリリースされた"CP"だったが、当初はそれほど人気のモデルではなかった。
adidasでバスケットボールカテゴリーと言うとやはりシェルトップやシェルトウという
独自のつま先デザインを持つ"SS"、"PRO SHELL"、"PRO MODEL"が有名でありセールスも圧倒的であった。
そんな"CP"に転機が訪れたのは'90年代に入ってからのこと。ボストン、ニューヨーク、アトランタといった
アメリカ東部ではあまり見かけることはなかったが1991年頃からLAやサンディエゴといった西海岸では
訪問するたびにストリートシーンで"CP"の着用率が確実に増えていった。
それには一組のラップグループが大きく貢献しており、そのグループこそ
日本でも高い人気を誇る、あのビースティ・ボーイズなのだ。
1986年にデビューアルバム『LICENCE TO ILL』がビルボードでNo.1
(ラップ作品としては史上初)を記録し、ラップミュージックを一躍メジャーシーンへ押し上げることに成功。
特にシングルカットされた「FIGHT FOR YOUR RIGHT」はアメリカのみならず
日本を始めワールドワイドでも大ヒットした。パンクミュージックや
ハードロックの要素を巧みに取り入れたこの曲はRUN DMCの「WALK THIS WAY」とともに
'80年代中期を代表するラップミュージックの大ヒットナンバーとなった。
その後も快進撃を続けた彼らは1992年、遂にあの名作アルバム「CHECK YOUR HEAD」をリリース。
このアルバムジャケットにはメンバーの足元が写っており、
その中でスニーカーフリークの琴線に触れたのが、この"CP"だった。
ステージでもオフの時も"CP"を始めとしたスウェードアッパーのスニーカーを着用した彼らは
当然スニーカーの流行に大きな影響を与えることとなり、同時に"CP"も一躍スニーカートレンドのメインストリームとなった。
バルセロナ五輪のドリームチーム結成でピークを迎えたハイテクバスケットボールシューズブームの後を受ける形で
これらオールドスクールのスウェードモデルはアメリカのウエストコーストの若者を中心に大ヒット。
かの地ほどではなかったものの日本でも隠れたヒットモデルとなったのである。
一方、『CHECK YOUR HEAD』がリリースされる半年ほど前、LAのヴァーモント・アヴェニューに
初のXLARGE® STOREがオープン。BEN DAVISやcarharttといったワークウエアに加え、
"CP"などのスニーカーなどを取り扱ったこのショップは、当時このエリアで育ちつつあった
ストリートカルチャーを包括し「普段着ではなく、ファッションとして実用的なウエアを表現する」
というユニークな視点を提示し多くの支持を獲得。様々なカルチャーを融合することで
オリジナルなスタイルを生み出すことに成功したのだ。そして、このショップの出資者に
名を連ねていたのがビースティ・ボーイズのマイクDということは古くからのXLARGE®ファンなら周知のことだろう。
そんなXLARGE®が今年で20周年を迎えるにあたり、スペシャルプロダクトを
リリースすることになったがそのアイテムに選定されたのがXLARGE®と関係の深い
このadidasの"CP80s"だ。アウトソールの土踏まず部分が美しくカーブするなど、
当時の細身シルエットを見事に再現。また、カラーリングにはブラック×シルバー
というベーシックでありながら存在感を放ち、90's初期のオールドスクールなスウェードスニーカーブームを
現代に伝承するカラーミックスを施した。その他にもインソールなどといった細部のディテールまで
こだわった1足はスニーカーフリークはもちろんのことXLARGE®ファンやビースティファンも納得の素晴らしい出来栄えとなっている。』
※『』内TEXT by text:Mark Minai。
サイズ展開 26.0cm~29.0cm。価格 14,700円(税込)。