スーパーカミオカンデ実験を率いる東大の鈴木洋一郎教授も「別の機関による検証実験で、 結果の正しさを確かめることが大事だ」と慎重な姿勢だ。 鈴木氏は、昭和62年に小柴昌俊氏がニュートリノを検出した実験で、超新星爆発で出た光と ニュートリノがほぼ同時に観測されたことを指摘。 「両者の速度に今回のような違いがあるとすると、ニュートリノは光よりも1年は早く 地球に到達していなければおかしいことになる」と語る。