最寄の駅前に年寄り夫婦が営んでいるラーメン定食屋がある。 メニューにザーサイラーメンってのがあって注文すると オバちゃんが威勢よく「ザーメンお願いしまーす!」と厨房のご主人へ伝える。 久々にその店に入ると清楚な感じの美人女子高生バイトらしき娘が 忙しそうに注文をとったりお盆を運んだりして働いている。 俺はここぞとばかりにザーサイラーメンをその娘に注文する。 その娘は元気よく「ザーサイラーメンお願いしまーす!」 俺はガックリと肩を落とし ふと周りを見渡すと寂しそうにザーサイラーメンを 啜っているサラリーマンが何人か居た。