銭湯帰りの夜道を歩いていると何もない空中にアナルが浮いていた。 (そんな馬鹿な! こんなところにアナルが浮いているはずがない) しかし、それは紛れもない事実であった。 色も、形も、臭いも、味も、まさに本物のアナルそのものであった。 私は周囲を見渡した。人の気配はなかった。 おもむろにズボンをおろし、ふんどしに手をかけた瞬間、何者かの笑い声が響いた。 「うわははは! ひっかかったな。この汚らわしいゲイめ!」