秋田県の阿仁はクマ文化のあるところで,今でもマタギの末裔が暮らしています。 マタギの里では,クマに遭遇して戦闘が避けられないときは,クマの口の中になんか入れることになっています。クマは口の中に異物 を入れられると,退却する習性があります。現実には,マタギの持っている銃を口の中に入れたりします。しかし,接近戦になってし まい,クマにからみつかれてどうしようもないときは,非常手段として左腕を熊の口の中に入れます。ひじ関節以上入ります。クマに 左腕はもぎ取られますが,クマは習性から退却します。その後は自分で止血します。左腕というのは利き腕でない方という意味です。 これが,マタギの戦い方です。