2011/12/04 (日) 22:07:09        [qwerty]
機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (全2巻)

 言わずと知れた「F91」の富野原作小説。
 映画では大胆にカット(笑)されたクロスボーン・バンガードが設立されてゆく過程が
ほぼ上巻まるまる一冊を当てて丹念に描かれて行く(ブッホ・コンツェルンの創業、ロナ家の系図を買うブッホ家、
マイッツアーの野心とその長男ハウゼリーの政界進出、マイッツアーの長女ナディアの放蕩と結婚。

入り婿カロッゾ、ハウゼリーの暗殺、ナディアの出奔、そして鉄仮面となったカロッゾによるクロスボーン・バンガードの設立・・・)
まるで歴史小説のようなこの「一族の歴史」は本当に面白い。なんでこっちを映画にしなかったかといいたくなるくらいだ(まあ、理由は分かるけど) 
 後半はほぼ映画「F91」と同じシーブックとセシリーの物語が語られる。前半同様、映画版では明らかに説明不足だった個所が丹念に描写されている。

 角川スニーカーに収録され、現在も簡単に入手出来る。