機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード (全2巻) 言わずと知れた「F91」の富野原作小説。 映画では大胆にカット(笑)されたクロスボーン・バンガードが設立されてゆく過程が ほぼ上巻まるまる一冊を当てて丹念に描かれて行く(ブッホ・コンツェルンの創業、ロナ家の系図を買うブッホ家、 マイッツアーの野心とその長男ハウゼリーの政界進出、マイッツアーの長女ナディアの放蕩と結婚。 入り婿カロッゾ、ハウゼリーの暗殺、ナディアの出奔、そして鉄仮面となったカロッゾによるクロスボーン・バンガードの設立・・・) まるで歴史小説のようなこの「一族の歴史」は本当に面白い。なんでこっちを映画にしなかったかといいたくなるくらいだ(まあ、理由は分かるけど) 後半はほぼ映画「F91」と同じシーブックとセシリーの物語が語られる。前半同様、映画版では明らかに説明不足だった個所が丹念に描写されている。 角川スニーカーに収録され、現在も簡単に入手出来る。