香港カトリック教区の陳日君主教は4日に香港で行われたローマ法王の追悼ミサの際、 法王が元首を務めるバチカン市国が、1951年から外交関係が途絶えている中国との 復交に向け、台湾と断交する方針を既に「決定している」と述べた。 5日付の香港紙、明報などが報じた。 一方、台湾の外交部(外務省)スポークスマンは5日、台湾とバチカンの関係は不動だとして、 外交関係をこれまで通り維持する考えを強調した。 ローマ法王庁は中国の共産党独裁体制を批判し、台湾との外交関係を維持しているが、 法王の交代を機に中国との復交へ動きだす可能性もある。