おれの名はIPパケット、生まれは東京都内のあるビルの中 これから太平洋を越えて米国企業のメールサーバまで長い航海を始める 外に出たおれが目を慣らして最初に見たのはスイッチングハブだった となりには WindowsXPから生まれたらしいパケットがおり、しきりとこちらを威嚇していた。 やつのあの目つきはとうていまともな育ちとは思えない おれはやつを無視し、そのハブをくぐった