2012/03/29 (木) 22:13:13        [qwerty]
2012年3月29日、「フォックスコン(富士康)」のブランド名で知られる世界最大のEMS(電子機器受託製造サービス)企業・鴻海精密工業が、シャープの筆頭株主となることがわかった。シャープは27日、 
同社との資本業務提携を発表した。第一財経日報の報道。 

台湾に拠点を置く鴻海グループは、第三者割当増資によって出資比率が9.9%となる。シャープは2012年3月期の連結純損益2900億円と、会社設立以来最大の赤字を記録することになるが、 
これによって1300億円の資金調達を得る。 

第一財経日報は、この資本業務提携は極めて異例のものと報道している。従来、日本の業界にとって台湾メーカーは常に格下の存在だった。しかし、単なるコスト安を強みに発展してきた鴻海精密工業は、 
自社の設計部署によってODM(他社ブランドの受託製造)をこなすまでになった。日本企業にとっては緊密な提携先であると同時に、その利益を食いつぶしかねない存在でもある。かつては、 
「日本の電子産業にとって最大の敵」とも言われたほどだ。 

その敵陣から持ちかけられた投資の手。その裏には、「鴻海精密工業の焦燥感がある」と記事では分析している。創業者で会長のテリー・ゴウ(郭台銘)氏にとって、目下のライバルは日本の各企業ではなく、 
総合力に秀でた垂直統合型のメーカー、韓国のサムスングループだ。厚い国家資本を背景に、販売数世界首位のテレビ、出荷台数世界3位のタブレットPCなど、 
世界市場で上位に立つ複数の製品を抱えるサムスン。彼らの持つ強みこそ、鴻海精密工業に欠ける点となっている。 

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