2012/04/13 (金) 04:23:28        [qwerty]
何かが起こって目覚めるほど社会に疎いわけではないし、
それにコミットしてこなかった訳でもない。
何かが起こる前から物事は動いていたし、
作り上げてもきた訳で、残念ながら何かが起こって劇的に心境が変化した訳ではない。
ただ言えるのは何かが起こったことで、それが加速した可能性を
否定出来ないことであって、それを単純な心境の変化としてしか
読み取ってもらえなくても構わないのだけれども、
何かやろうと思っていたことに対して「より真剣に」なったのは確かである。
より真剣に「伝えたい」と思うようになったのは確かである。

いったい何を?
それはフィルムを見てもらった上で判断してもらう他にないのだけれども、
今、この段階で言うとするなら、それはこれから僕らは「アニメ」を作ろうとしているのだ、
ということである。様々な世代、様々な階層、
様々な人々の手によって作り出されるアニメ。
それが示唆するものが、僕らが作ろうとしているものの
根源であると、僕は確信する。それが示唆するものが、
僕らが作りつづけてきたものの根源であると、僕は確信する。
何かが起こって変わったのかもしれない、しかし変わるつもりはない。
僕らは今、そんなものを作っている。

エウレカセブンAO 監督:京田知己