>  2005/10/29 (土) 21:43:29        [qwerty]
> > 変な話だよなぁ(;´Д`)
> しかし、トカトントンだけは、ウソでないようです。読みかえさず、このままお送り致します。敬具。

フロオベエルはお坊ちゃんである。弟子のモオパスサンは大人である。芸術の
美は所詮、市民への奉仕の美である。このかなしいあきらめを、フロオベエル
は知らなかったしモオパスサンは知っていた。フロオベエルはおのれの処女
作、聖アントワンヌの誘惑に対する不評判の屈辱をそそごうとして、一生を棒
にふった。所謂刳磔の苦労をして、一作、一作を書き終えるごとに、世評はと
もあれ、彼の屈辱の傷はいよいよ激烈にうずき、痛み、彼の心の満たされぬ空
洞が、いよいよひろがり、深まり、そうして死んだのである。傑作の幻影にだ
まくらかされ、永遠の美に魅せられ、浮かされ、とうとうひとりの近親はおろ
か、自分自身をさえ救うことができなんだ。ボオドレエルこそは、お坊ちゃ
ん。以上。

参考:2005/10/29(土)21時40分41秒