> 2012/07/06 (金) 21:23:26 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> 俺の中学に有馬っていう本当に嫌な教師が居た(エルフのゲームで言うと臭作みたいな容姿と性格)
> 中二のときに俺の担任になった
> (同じクラスの)生徒は皆マジかよ最悪だと騒いだ
> (さらに)実はそのクラスには学年全体を見てもイジメとかそういうのでヤバイつってたグループが入ってた
> (僕は)担任はそんなんだわドキュソはいるわで最悪すぎるって思ってたんだ
> そのドキュソグループは早速見つけたクラスの弱そうな男女をそれぞれターゲットにして
> そいつらを「付き合ってる」という前提で皆が接しなければならないという
> クソみたいなルールを強要し出す等どうしようもなくなった
> そんな矢先、臭作先生が
> 「成田(グループの頭)は俺の若い頃に似てるなあ」とか
> 「今の成田の回答は完璧だな」とか
> 「成田は俺のように立派な男になるよ」
> とかやたらと成田にベタベタし始めた
> 学校中で嫌われてる先生にベタベタされることで成田の立場はだんだんと周囲から浮いていってしまった
> さらには逆に成田がホモでみたいは話題が出るなど状況が変わりだした
> 結局成田はもともと周囲から嫌われていた事もあり臭作先生に気に入られた結果
> 「有馬」というアダ名を付けられ名実共に忌み嫌われる存在になった
> 自分が阻害され始めたことでイジメを行う気力もなくなったのかドキュソな振る舞いは影を潜めた
> 成田のグループも臭作先生の寵愛を受け初めていた事で瓦解した
> つるんでれば怖かったヤツらだったがそれぞれが仲良くしていると臭作先生がニヤニヤしながらくるため、
> 次第に成田グループは小さくなって消えていったのだ
> 臭作先生は生徒にだけでなく教師にも嫌われてた
> そのため何をしても誰も近寄ろうとしない
> でも執拗に成田にスリより続け成田は結局不登校になった
> 後で成田の親が学校に乗り込んできた
> しかし、別に臭作先生は体罰をやったわけでも何をしたわけでもなく成田をただただ褒めていただけであったので責任は問われない
> そのため、親は恥かいて帰る格好となった
> 臭作先生は容姿が小汚いのとしゃべり方がベタベタしているのと生徒に対し露骨に好き嫌いを表すので嫌われていた
> 臭作先生に嫌われても全体の中で一番嫌われているのが臭作先生なので全くといって良いほどダメージがない、
> 逆に好かれてしまうと露骨に贔屓されたり、それこそ会うたびに褒められたりするので回りの生徒の格好の餌食となる
> そんなわけで嫌われていて誰よりも弱いはずの臭作先生が「嫌われている」という一点でのみ実に強力な存在として学校に君臨してしまっていたんだ
> 全体の嫌われ者から好かれるなんて地獄のようなもので道連れに選ばれた生徒は確実に集団から阻害されるようになる、成田の例もその一つだった
> 学年最後のホームルームで臭作先生が「お前等自分のこと弱いと思ってる?強いと思ってる?」と俺らに問いかけてきた、
> 嫌なので誰も答えないで居ると「俺が見たところお前等の中には強いやつも弱いやつもいないな」と続け
> 「ただ強く見られたい奴や弱く見られたい奴は結構いる」と言った
> 多分俺ぐらいしか聴いていなかっただろうが臭作の話は続き
> 「俺は自分の事弱いと思っているし弱いから卑屈になるし実際そう見えるだろ?
> でも俺は結構思い通りやってるんだ、アイツの事とかな」と言って空席である成田の席を指差した
> 「アイツを抱き込んで沈めたためにこのクラスは俺が担任だって言う以外には何の問題もなくこの一年を過ごせたハズだ、
> お前等だって部活の先生とかに俺のクラスだっていうとかわいそうにって慰めてもらったりしてたろ?
> これは俺が担任であったことでお前らが得た旨みだ
> 俺は俺という存在が周囲にどういう風に認識されどういう扱いを受けていくのが普通なのか良く知っている、
> 自分というものを良く知っているだけで、どういう風に動けば思い通りに事を進められるのかがわかる、だから」と言葉を切って
> 「お前等も周りにどう見られたいかやどう思われたいかではなく、自分がどういう人間であるのかを仕方なく受け入れろ、
> その上で動くってことが地に足をつけて生きるって事だよ、俺のように」といってニヤニヤ笑った
> そして最初にイジメられそうになった二人に
> 「特にお前等な!お前らはこのクラスにおける第三項、排除される存在だった、だがこの学校には俺という絶対の第三項がいた
> 第三項排除論っつーのがあってな、差別やイジメの学問だよ。」と言い
> 「ただ、排除されるべき第三項は、ある特別な空間において神聖な存在ともなるんだ、祭りとか供儀の場でな
> 恐れ山のイタコとかもそう。そしてこの学校という空間はお前等の青春の祭りの日々であり
> お前等の青春の供儀の日々でもあるんだな、
> お前等みたいなのは動き方によっては本当に特別な存在になれるんだから早く自分を知れよ」と言った
>
> 最後に
> 「我々は関係性の中に生きています、この人間の営みは強いものだからといって成功が約束されているわけではなく、
> 逆に弱いからといって敗北が約束されているわけでもありません、
> 強さが弱点に弱さが武器になることがあるという事を俺はお前等に知ってほしいと思ってこの一年やってきた
> わかる奴はわかると思う。こういう生き方もありなんだよ、自分で自分を祭り上げろ、武器は裏返して使え、以上」
> と言ってその年にどっか別な学校へ転任していった臭作先生の最後の授業に感銘を受けた俺は、
> 大学で民俗学を専攻し、第三項排除とイジメに関する論文を書き、結果社会が怖くなりニート、
> その後職を得た後もあまり友達もいないので甥のゆうちゃんの所に言って第三項排除の恐ろしさを伝えているのです
> 読みやすくした(;´Д`)
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参考:2012/07/06(金)21時22分43秒