2012/07/10 (火) 13:17:21        [qwerty]
Sword Art Online IF『カラダの温度』

(Sword Art Online 外伝3 『ココロの温度』、リズベットとキリトが抱き合うシーンからのIF)

「もっと……強く、抱いて……」
 ぎゅっ、と腕に力が込められ、頭の芯がびりびりと痺れた。
「はぁっ……」
 堪えきれず、深い吐息を漏らす。
「…いいよ」
 あたしはキリトの耳に唇を近づけて囁いた。
 この言葉を言うのは躊躇いがあったけれど…後悔はしない。
「え…?」
 聞こえなかったのか、不思議そうな顔をするキリト。
 その惚けた表情に、愛おしさを感じると共に、猛烈な恥ずかしさも襲ってくる。
「だ、だから、いいってば!」
「だから、何がいいんだ??」
 この状況で、本気で解ってない?!…そう気づいた瞬間。
 ……かち――――ん、と来た。
「だから!エッチしてもいいって言ってるの!」
 頭に血が上ったせいか、あたしは、とんでもない事を大声で叫んでいた。
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<九里さんパート>
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 キリトがあたしの中に入ってくる…。
 そう思うと、入り口に触れられただけなのに、奥から溢れてくる蜜が止まらない。
「リズ…」
「うん、つながろう…もっと深く」
 ずぷ…ずぶずぶ…ぐちゅ。
 キリトのがあたしの中に少しづつ沈んで行く度に、口でした時以上のイヤラシイ音が聞こえてくる。
でも、あたしはその音に恥ずかしがるどころじゃなかった。
「ふぁぁ……ぁ」
 キリトと繋がってる箇所から、とんでも無い熱さと、痺れるような感覚が湧き上がってきて、頭が、身体が溶けそうになる。
無意識にキリトにしがみ付きもっと深く感じようとしている自分の動きで、ソレが快感だと気づいた。
「うそ…やだ…やぁぁ、あたし、初めてなのに…気持ちよくなってる…」
 初めては痛いもの。雑誌等で得た知識がぐるぐる回る。
 あたしは初めてでこんなに感じてしまう、えっちな子だったのだろうか?
 SAOと現実が違うことに思い至らず、そんな不安を抱えたまま、でもキリトのモノを深く咥えこもうと、腰だけは動いてしまう。
「リズ、うぁっ…だっ、めだって、動いたら俺…」
「はぁ…んっ、ゴメン、止まらないの…キリトの気持ちいい…」
 ぐちゅ、ちゅぷ、ちゅぽ。あたしの中にキリトのものが押し入り、引かれる度に、強烈な電撃のような感覚が走って、それに浚われないよう耐えるため肩に噛み付く。
 ふと、キリトとあたしの結合部を見ると、無毛の性器同士が繋がって、キリトの信じられない程太いものが…。
 あたしの…快感で大きくなってしまった肉の芽の下にある割れ目を貫いて、トロトロの液体が絡んだままぐちゅぐちゅ音を立ててる。
「ぁぁ…ヤラシイ…で、でも…気持ちよくって、キリトぉ、ホントにあたし初めてなんだからね、キリトだから、キリトのせいで、こんなにえっちになってるんだから!」
「解ってるって…リズ」
 宥めるように、キリトがキスをしてくれる。
 キリトの優しい瞳、言葉…大好き、愛してる。
 もう、あたしの思考はとろとろに溶けていた、それでもキリトを感じるために動かしてる腰は止まらない。
 …恥ずかしい、でも幸せ…。
「っっ!俺もう…んっんっ」
 キリトの切羽詰まった声、あたしで感じてくれてる。そう思うだけで、幸福感と快感で身体が震える。
「いいよ、キリト。あたしの中に…」
 キリトの突き上げが強くなる。突かれる度にあたしの豊かとは言えないおっぱいも少しだけ跳ね回り、先端がキリトの胸板に当って、頭の中に火花が散る。
「リズっ!」
「あっ……ふぁ…溶けちゃう…溶けちゃうぅーーー!!」
 キリトが熱い液体をあたしの中に注ぎこんだ瞬間…あたしもキリトを抱きしめながら、深く繋がったまま、絶頂を迎えた。
 

 ……夜。
 夜風の冷たさに震え、あたしは瞼を開いた。
「ゆ…め?」
 段々意識がはっきりしてくると…夢の内容を思い出して全身が一気に赤くなる。
 感情表現が豊かなSAOのシステムだから、頭から湯気くらい出ているかもしれない。
 慌ててキリトの方を見ると、なんだか暢気な表情で寝ている。
「…あたし、何て夢みてるのよーー」
 ほっとして、力を抜くと…冷たい?
「え?」
 ベットロールのあたしが寝ていた場所、足の間を見ると…べっとりと濡れてる。
「ま、さか…」
 慌ててメニューを開き、何重もの階層の一番下にある倫理コード解除モードを確認する。…オンになっていた。
「あ、あたし…キリトと一緒に寝たまま、無意識に…あぅぅ」
 確かにあたしは、どんな複雑な構造の目覚まし時計でも無意識のうちに止めて気づかないタイプだ。
 けど、これは恥ずかしすぎる!
「あーもう、これもキリト、あんたのせいなんだからね!」
 よく見ると幼い寝顔だな…なんて思いながら、眠っているキリトに当ってみる。
 そして、ベットロールにまた潜り込んで、キリトの胸に顔を埋めた。
「あたし、あんたのこと好きになっちゃったよ…キリト」

Sword Art Online IF『カラダの温度』 終

SAO原作エロ部分