2012/08/09 (木) 17:25:58        [qwerty]
14 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 登場人物総DQN, 2012/7/18
By サカガミ "サカガミ" (Japanisch) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫) (文庫)
ラノベ好きにはオススメできない作品。ケータイ小説(笑)が好きな層にはうけるのではないだろうか。
いかにも物語のキーポイントになりそうな「人格の入れ替わり」や
「男女五人の青春」は、ストーリーの本筋に全く影響を及ぼさず、
ただ「カッコ良い台詞を言うと女は俺に惚れる」という光景が繰り広げられているだけです。
メンズナックルでやれ。

それでも、「鴨川ホルモー」や「らじかるエレメンツ」で青春活劇に耐性を持つこの身。
女子が可愛ければ★一つという評価に墜とすことはなかった。可愛ければ。

小説において、可愛さというのは性格が重要になってくる。
漫画やドラマと違って読者が見ているのは顔ではなく文字であるからだ。
その性格が、なんとも鬱陶しい。陰湿な女がごろごろと。
「助けとかいらないから(チラッ アタシいまマヂで大変だけどいらないから~(チラッ」
そして言葉通りに受け取って無視していると泣き出したり自殺未遂したりしてこちらの気を引こうとするのである。
もうお前鬱陶しいよ死ねばいいのに。

しかし最初に言ったとおりケータイ小説的に見れば、これはヒロイン級の大活躍らしく、
主人公の太一くんはそんな彼女たちに救いの手を差し伸べるのである。
と言っても、彼女らの悩みを根本的に解決するのではなく、ただひたすら「お前には俺がいるだろ(キリッ」と言うだけである。
自分に酔っ払ったうざい先輩が言いそうな台詞だが、そこはそれ、相手もまた不幸なアテクシに酔っ払った女子。
お手軽ワンセッションで総員恋愛要員。悲劇のヒロイン(笑)がお相手を見つけた瞬間である。

ある意味、リアリティのあるメンヘラというか構ってちゃんがぞろりと揃えられているのだから、
常日頃「リアリティがない」などと言っている方には逆に良いのかもしれない。
ただ、これはアニメ化よりもドラマ化に向いていた。私にとってその一点だけが不幸な行き違いだった一冊だ。

「もうアニメ化なんかに騙されたりしないよ」
http://www.amazon.co.jp/dp/4047262900

Amazonは的確なレビューに参考にならなかった、が沢山付くので信用出来ない(;´Д`)