銀兵衛は、秋人が自分を異性として意識してくれないことを悩んでいた。 風邪を引いて寝込んでしまった秋人を、かいがいしく看病する銀兵衛は、小学校五年生の時、秋人と出会った時の事を思い出していた。 転校してきた秋人は、銀兵衛を男の子だと思い込んでいた。 その時から、今にいたるボタンの掛け違いが始まったのだ……。