有権者の明確な負託も説得力十分な政治要綱もない状態で、 安部政権は、日本再生どころか順調な政権運営すら期待できない。 安倍氏は現実的な政策があることを示し、悲観的な国民を納得させる必要があろう。 議席を増やすことばかり考えている多くの小規模政党のいくつかと連立を組む必要もある。 さらには、法案通過の妨害ばかりする野党というかつての役割に戻った民主党にも対処していかなければならない。 日本の名誉のために言うが、かつて自民党にこれを実現した政治家がいた。 2001年、型破りな小泉純一郎元首相は政府債務削減と特殊法人の民営化を目的とした一連の改革を断行した。 小泉元首相はロックスターのような人気を博し、歴代3位となる5年以上の長期政権を築いた。 2004年には主要先進7カ国のあいだでも最高の経済成長率2.7%を実現した。