2005/11/13 (日) 15:42:15        [qwerty]
嵐のような連打。
連打。連打。連打。
打つ。打つ。打つ。
打つ。打つ。打つ。
打ち続ける。打ち続ける。打ち続ける。
拳。シンプル極まりない、拳の連打。
それに、何という下手糞なパンチだ。
大振りで、振り回すだけのパンチ。
こんなパンチ、いくらでもよけることができる。
しかし、その数が多すぎた。

だめだ。立っていられない。
後頭部に、さっきから重い石が落ち続けてる。
いい気持ちだ。このシャワーは素敵だ。
もうすぐ床だ。
あそこにこの頭がぶつかったら痛いだろうな。
いいや、だいじょうぶ。
あそこに着くまでには、眠くなって、おれはもう眠っているから。
しかし、その前に、この口の中にあるものを吐き出さねば。
小さな、堅いもの。無数の小石。
しかし、どうして、口の中にこんなにたくさん石が入っているのか。
邪魔だ。こんなやつが口の中に入っていたら、眠れやしないじゃないか。
ほら。こうやって舌で。石を集めて、唇から外に。
ほら。ほ……

マットの上に倒れて、眼を開いたまま動かない。
その口から、血がマットにこぼれ出している。
幼児の手がひとつかみはできそうな量の白いもの
――無数の折れた歯の欠片が混じっていた。