2005/11/14 (月) 18:12:50        [qwerty]
例えばある声優がいたとしよう。
自分の部屋でその人をいくら応援しようが、キャラの抱き枕で身モダエしようが、本人の勝手である。
マスメディアに乗って部屋までやってくる声優という存在には、実体がない。
そんな中においては、自分自身の存在もまた、実体を失っていく。

だがイベントなどで実際に声優が現われたときにも、部屋と同じ反応を返してしまうと問題がある。
通常であれば、いつも見慣れている虚像が実体化した状態において、
自分自身も実在の人間であることを意識しなければならない。
すなわちイベント会場という公共の場において、自分と同じく生身の人間がたくさんひしめき合うからには、
お互いが快適でいられるような配慮が必要なのである。

だが目の前の対象物が、マスメディアに乗った偶像から実像にチェンジしても、自分のほうが実像化できないのである。
実体がなく精神的な存在であるならば、トランス状態に移行するのはたやすい。
その状態が、実体のある冷静な視点からは、キモいのである。