2013/04/20 (土) 18:41:26        [qwerty]
ある夜、マンションの郵便受けに手紙が挟まっていた。 
部屋に戻り中身を見ると、赤い紙に黒い字で「2」と書かれていた。 
これまでも「5」「4」「3」と書かれた、不気味なカウントダウンの手紙が届いている。 
「どうせイタズラだろ。明日、誰が入れてるのか突き止めてみるか。」 
特に気にも留めずそれを捨てた翌日、また手紙が来ていた。 
そのとき、手紙を郵便受けに入れていたのは、配達員だった。 
「どうも。連日のお勤めご苦労さまです。」 
「こんにちは。」 
一通り、軽い会話を済ませ、配達員は戻っていった。 
部屋に戻り中身を見ると、同じような形式で「0」と書かれていた。 
「1…じゃない?」 
手紙の数字はすでに0になっていた。 
イタズラだとは自分に言い聞かせていたが、0になっていた薄気味悪さに、俺は咄嗟に、同じ会社で働いている友人の家に泊まることに決めた。 
が、友人は家を空けていた。そういえば、残業だったんだっけ。 
やむを得ず、その晩はネットカフェで過ごした。 
翌日俺の部屋の前に戻ると、俺のカギのスペアを持った郵便局員が倒れている。そして、閉めたはずの俺の部屋の扉が開いていた。 
「どうしたんですか!…何か持ってる。」 
郵便局員は手紙を持っていた。 

「…『111』?」 
意味が分かった途端、俺は動けなくなった。