>  2013/05/24 (金) 22:59:49        [qwerty]
> うつが酷い(ノД`、)どうすればいんだー

風がだんだん冷たくなり、また空気が澄んで空が高くなる。 
向日葵の残骸、いつの間にか聞こえなくなったセミの合唱。 
懐かしいキンモクセイの香りが鼻を掠める。 
すっかりクーラーの要らなくなった電車を降りて家路を急げば、 
まだ冬は遠いというのに、なぜか夜風が身にしみる。残業続きで疲れた体。 
明るい家々の窓からは時折笑い声が聞こえ、残業から帰った夫に出したのであろう 
シチューの良い匂いがする。 
変に凝ったものではなく、オーソドックスな、野菜たっぷりの鶏肉のシチュー。 
羨ましい。 
俺は、さっきローソンで買った唐揚弁当のラップを破り、食うだけ。 
独りで。 
こんな毎日が続く。この秋を乗り切っても、次にやってくるのは冬。 
恋人に、配偶者に、親に、子供に、愛する人のために贈り物を選ぶ人々を尻目に、 
俺は自分の欲望を満たすためだけの買い物をする。 
「俺は自分の金は自分で全部使えるんだ、それが嬉しいんだ」 
意識の外で自分に言い聞かせる。 
愛する人のために身を削るのは、利己的に生きるよりずっと幸せなのだということに 
気づかないふりをする。愛情を惜しみなく周りに与えれば、空いた部分は幸せで満たされる。 
愛情を自分だけに向けて疑い深く生きていれば、大切に抱えているその愛情が価値の無いものへと変質していく。 
一年中それが続く。 

俺は幸せにはなれないと気付いた。

参考:2013/05/24(金)22時48分45秒