第1話 「必然のデアイ」 砂漠の中の国、クロウ国に住む小狼は、遺跡を発掘する仕事で生計をたてている。 クロウ国の王女サクラとは幼なじみで、実は互いにひかれあっているのだが、 どちらもまだその思いをはっきりと口にすることができない。 ある夜、サクラが城のバルコニーで物思いにふけっていると、 遺跡の方から不思議な音が聞こえてきた。一方、夜を徹する発掘作業のため 遺跡に向かった小狼は、そこにいるはずのないサクラの姿を見つける。